ensoniQ TS▼10(TS10) あくまで個人の感想です 

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シンセ大好きマン 2016/01/11 01:37
塩素肉・・・じゃない、エンソニックのシンセサイザーTS10のレビューです。

PCM音源を搭載したシンセサイザーで、同時発音数は32音ポリ。
シーケンサーも使えるワークステーション。
パッチ(音色)はROMに180種類、RAMに120種類ある。
エンソニックにおけるプリセットは音色を組み合わせたサウンドのことで、
ヤマハやローランドでいう「パフォーマンス・モード」に相当する。

音源システムはTSシリーズ独自のもの。
94年ごろに発売のTS12(76鍵)も基本的な音源システムなどは同じだが、
TS12にはGMマークがパネル上に表記されている。
先行しているTS10では、付属ディスクからGM音色をロードして利用する。
ただし、あくまでコンフィギュレーションなので完全なGMではない。

内蔵パッチおよびプリセットだけでなく、サンプルのロードも可能。
ASR-10に相当する2MBのメモリを本体に搭載しており、ASRやEPSなどの
サンプリング・データをロードして、鍵盤で演奏ができる。
TSでは外部入力端子がないため本体でのサンプル録音は不可。
また、AKAIなどのフォーマットには対応していないので注意が必要。

本体ボディ全体と重量はASR-10、パネルのレイアウトはSD-1を踏襲。
SD-1を改良したモデルではあるが、基本的には別物と言っていい。
SD-1はVFX系統なのに対し、TS10では新規に開発された音源部なので、
それぞれに音源の互換性はない。
SD-1に入っていたVFX系の有名な音も、TS10には引き継がれていない。
もしFANKS89が好きな人は要注意。あの音は入っていません。
エンソニック伝統の蛍光ディスプレイとソフトボタン、シーケンサーぐらい。
一応はエンソニックのフラッグシップですからね。


音源部のパッチは最大で6波形まで重ねられる。
当時のシンセサイザー(JD-800やSY99など)でも最大4波形だったので、
TS10がどれだけ凄いシンセかは容易に想像つく。
ただ、発音数が32なので厚みのある代わりに音切れには注意したい。

サウンド面では、さすがエンソニックらしい突き抜けた音色が多数。
ブラボー!?では典型的なオケヒットが重厚に鳴り響く。
メガソー!?は単音ソロだがジュリアナを彷彿とさせるレイヴ系。
93~95年にかけてtrfなどTKファミリーが多用していたのは有名で、
あの系統のサウンドを得意とするシンセでもある。


パネルの操作系統はSD-1と同じで、音源方式や内蔵波形が違う以外は
同系統のシンセを使ったことがあれば迷わないだろう。
しかし、近年のツマミぐりぐり系なんちゃってアナログシンセに慣れたなら
かなり難しいように思えるかも知れない。
エディットに使うスライダーは1つだけ。ツマミ的な操作子は一切ない。
シンセサイザーで音を作る基礎知識がないと使えない。
基本的にプロが使うシンセなので、アマチュアや初心者には向かない。
TS10を所有・活用するには、ある程度は経験や知識が必要です。

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