オフィシャルレビュー
KORG M50

2009/05/01

惚れました!M50

「M50」は、コルグの新参シンセサイザー。
61鍵、73鍵、88ピアノ鍵盤の3種類ありますが、今回レポートするのは61鍵のモデル。
素晴らしい音色群、大画面タッチビュー液晶(レスポンス良くて最高!)、リアルタイムコントロールノブ、シーケンサーなど、ワークステーション型シンセサイザーとしてのすべての要素が超ハイクオリティで盛り込まれています。しかも値段はビックリ仰天の超リーズナブル!! 惚れました「M50」!!

まずは、パネルレイアウトを見てみましょう。
Trinity/Tritonから引き継がれている、お馴染みのコルグワークステーションのパネルレイアウトです。コルグユーザーは全く違和感なく操作可能なのはもちろん、「M50」で初めてシンセサイザーを体験するユーザーも、その考えつくされたユーザーインターフェイスにすぐに慣れることでしょう
デザインも鍵盤部分が突き出ているような斬新なシェイプで、メッチャかっこいい!

王道のコルグサウンドが満載

さて、肝心のサウンド面をチェックしてみましょう。
音源は、256Mbyte(16ビット・リニア換算時)もの波形容量を搭載し、M3で評価の高いコルグの最新音源システム「EDS」 (Enhanced Definition Synthesis:エンハンスト・ディフィニション・シンセシス)を採用しています。ということは、M3と同等のサウンドクオリティがこのM50で再現できてしまうのです。私もM3はチェック済みですが、コルグならではのバンド演奏でも突き抜ける存在感のあるサウンドが満載です。

プログラムでは新たにドラムトラックが追加され、パフォーマンスやアイディアスケッチに最適です。
実施、ドラムトラックを流しながら演奏すると、どんどん曲のアイディアが膨らみます。

コンビネーションでは、プログラムを最大16まで組み合わせることができますが、もちろん、ドラムトラック、2基のポリフォニックアルペジエータも使用でき、重厚なサウンドや躍動感あふれるアンサンブルスタイルを演奏できます。
コードアサインによる演奏やリアルタイムコントロールは、もちろんバッチリ!

また、ジョイスティック回りの赤の照明効果も気が利いています。やる気にさせます!

ところでコルグのシンセサイザーを弾くといつも思うのですが、エフェクターの質がいいというか、ノリがいいというか、最終の味付け具合がホント絶妙で、弾いていてとても気持ちがいい。

その気持ちよく音色紹介をしているムービーです。どうぞ!

ハイクオリティな曲作りも超簡単

さて、シーケンサーを見てみましょう。
パネル右サイドがシーケンサーエリアです。

標準的な16トラック仕様ですが、とても使い易い。
MODEのところでSEQのボタンを押すと、この画面が現れます。

各トラックに音色を割り当ててREC/STARTしていけば、どんどん録音できますが、ここで便利なのが、MENU内にある「LOAD TEMPLATE STYLE」。様々な音楽ジャンルが選択でき、そのジャンルに適した楽器(音色)がトラックに自動で割り当てられます。これは超便利!

さらにコンビネーションではドラムトラック、2基のアルペジエータとともに手弾き演奏を加えて完全な曲としてアンサンブル演奏ができるのですが、それを丸ごとシーケンサーに録音できます。
気に入ったコンビネーションを選んだ状態で、ENTERボタンを押しながらREC/WRITEボタンを押すだけで速攻スタンバイ。STARTボタンで録音が開始されるので、あとは弾くだけで超簡単に曲ができちゃいます。もちろん各トラックバラバラに同時録音されているので、録音後の編集もラクラク!
出来上がった曲はSDカードにメモリー可能です。(もちろん音色ファイルも収録可)

上記のシーケンサー操作を分かり易く解説したムービーをどうぞ!

PCとの連携もパーフェクト

なんと、「M50」にはM50エディターが同梱されているので、PC上での音色エディットも可能です。

このM50エディター上だとすべてのパラメーターを視覚的に把握できるので、音色作り込み大好きユーザー(私もそう)は重宝しますよ~。
さらに、プラグインエディターも用意されており、DAW上からプラグイン・インストゥルメントのように扱えるので、これも超便利です。
CUBASE上からだとこのようになります。

「M50」、初心者も熟練者も要チェック

このように、「M50」はタッチビューによる抜群の操作性、重厚かつ抜けの良いサウンドクオリティ、簡単操作のシーケンサー、PCとの親和性が見事に調和したワークステーション・シンセサイザーです。
あと特筆すべき点として、軽い!(61鍵で6.8kg、へたなギターより軽い!)、鍵盤の弾き心地がよい!(音色とのマッチングは素晴らしく、十分なダイナミクスを引き出せます)。初心者のファーストシンセとしては物凄い完成度といえるでしょう。実は私も自宅用に1台欲しくなってしまいました。へそくりで買える値段だし。。。。私のようなスタンスの熟練者、多いと思います。あると思います。

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著者紹介

氏家 克典

学生時代よりEAST&WESTや世界歌謡祭など数々のコンテストに出場。 作編曲、自己のグループ、スタジオミュージシャンなど本格的プロ活動をスタート。 音楽コンサルティング、音楽ソフトウエア企画制作、音楽学校運営、作編曲、プロデュース、国内/海外デモンストレーション、研修、後進育成、連載執筆など、その活動は多岐に渡っている。 特にデジタル楽器関連の分野では、その軽妙で豊かな経験に基く語り口と、独自の視点によるハイクオリティで斬新なプロデュース作品が、常に業界の注目を浴びている。 また、いままで手掛けたTVCM音楽/楽器内蔵デモ曲は数百曲、デモ演奏/研修で訪れた国々は15ヶ国以上に及ぶ。 日本シンセサイザープログラマー協会(JSPA)副理事長

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