氏家克典の、CUBASEはこう使え!
Steinberg Cubase SP 第1回 超基礎

2009/06/19

今回はCUBASEにて私のノウハウを大放出しまっせ~!!

fig.1

さあ、始まりました!ミュージックトラックの連載スペシャルレビュー「氏家克典の、CUBASEはこう使え!」。第一回目はCUBASEの超基礎編です。

実は「氏家克典の、こう使え!」シリーズは、ヤマハMOTIF ESの発売時に企画して大好評を博しました。
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/read/konooto/index.html

で、今回はCUBASEにて私のノウハウを大放出しまっせ~!! 初心者の方、エキスパートの方、CUBASE以外のDAWユーザーの方など、すべての音楽制作者に捧げます!!ではスタート!

CUBASEの歴史を知るべし

まずは、CUBASEの歴史から。
何といってもCUBASEとATARI 1040 ST(1986年頃)というコンピューターは切っても切り離せない関係でした。 同時期にアップルもSE/30等を発売していましたが、ATARI 1040 STは価格がSE/30の1/3ぐらいで性能もよく、音楽ソフトウエアはCUBASE以外にもLOGICの前身である「Notator Logic」もありました。 (fig.2)(fig.3)

ATARI 1040 ST
fig.2

Apple Macintosh SE/30
fig.3

(fig.4) 下図は、ATARI 1040 ST上で起動している創世記バージョンのCUBASE。
メニュー、トラックの見え方、下部のトランスポート部分など、現行CUBASEとほとんど一緒でしょ?

fig.4(クリックで拡大)

その後ATARIは急速に衰退し、CUBASEはマックに移植されてさらに発展しました。 数々の画期的な技術(VST=バーチャル・スタジオ・テクノロジー、優秀なスコア機能、いち早く高品位オーディオ録音を導入、Mac/PCハイブリッド対応など)を取り入れ、現在に至ります。

まずは基本を押さえるべし

DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の基本キーワードは「録音」、「再生」、「編集」です。 CUBASEは、創世記からこの3つのキーワードを、いかに分かりやすくスピーディーかつ高品位に行うか?をコンセプトにしていました。

(fig.5) この点を踏まえてCUBASEの基本画面を見てみましょう。(CUBASE AI4を使用しています) 結構シンプルにまとまっていますよね。また、デザイン的にも濃淡の使い方が秀逸で、長時間使っていても目が疲れません。(これ、とっても大事!)

fig.5(クリックで拡大)

① 「録音」、「再生」は、このトランスポート・パネル(バーともいう)を見れば一目了然。② 録音された音を調整するミキサーもシンプルかつ機能的で好感が持てます。

(fig.6)「編集」ですが、CUBASEの伝統というか、DNAというか、、、これらの編集ツールの使い易さは不滅。 なんたって、ハサミ、鉛筆、ボンド、消しゴム、虫メガネですよ?これ以上分かりやすい表現はありえませんがな。
fig.6

(fig.7)さて基本ということで、現状のメニュー部分(上部に表記されている部分)を右から見てみましょう。

fig.7
fig.8
fig.9

「ファイル」メニュー
(fig7)常に新しい曲を作る場合は、一番上の“新規プロジェクト”を使います。 “保存”や曲やデータの“読み込み”、“書き出し”もこの中にあります。

「編集」メニュー
(fig8)基本的に“コピー”、“貼り付け(ペースト)”、“削除”といった編集はここですね。使用頻度はかなり高いでしょう。

「プロジェクト」メニュー
(fig9) 制作している曲を「プロジェクト」という単位で扱うのもCUBASEの特徴ですが、その「プロジェクト」内で使用するトラック(録音/再生するデータの居場所)に関する場所です。 一番上の“トラックを追加”で文字通り、トラックをどんどん追加しましょう!

fig.10(クリックで拡大)

(fig10) ちなみに、プロジェクト画面左のトラックが現れるエリアでマウスを右クリックしても、上図のようにトラック追加が可能です。(私にはこっちの方が圧倒的に使用頻度高し。)

fig.11
fig.12
fig.13

「オーディオ」メニュー
(fig11)プロジェクトで追加されたオーディオ・トラックに関する詳細な編集が可能です。

「MIDI」メニュー
(fig12)プロジェクトで追加されたMIDI(ミディ)トラックに関する詳細な編集が可能です。

「メディア」メニュー
(fig13) CUBASEはオーディオ、MIDI、ムービーなど様々なフォーマットのメディア(データ)を扱えますが、そのメディアの扱いをここで管理します。

fig.14
fig.15

「トランスポート」メニュー
(fig14) 基本的にトランスポート・パネル回りの設定を行います。外部機器との同期設定も、ここでは重要な役目です。

「デバイス」メニュー
(fig15ここは使用頻度メッチャ高いですよ~。 特に一番下の“デバイス設定”はパソコンに接続しているMIDIインターフェイスやオーディオ・インターフェイスの設定など最も重要な部分と言えます。 ここは繰り返し説明していくのでご安心を。

以上の部分をムービーにて音を交えながら紹介しています。ぜひご覧ください。

<CUBASE vol1前篇>

<CUBASE vol1後篇>

次回は、上記ムービーでも触れていたHALion OneeなどのVSTインストゥルメントやMIDIに関してです。お楽しみに~!!

 

共有

著者紹介

氏家 克典

学生時代よりEAST&WESTや世界歌謡祭など数々のコンテストに出場。 作編曲、自己のグループ、スタジオミュージシャンなど本格的プロ活動をスタート。 音楽コンサルティング、音楽ソフトウエア企画制作、音楽学校運営、作編曲、プロデュース、国内/海外デモンストレーション、研修、後進育成、連載執筆など、その活動は多岐に渡っている。 特にデジタル楽器関連の分野では、その軽妙で豊かな経験に基く語り口と、独自の視点によるハイクオリティで斬新なプロデュース作品が、常に業界の注目を浴びている。 また、いままで手掛けたTVCM音楽/楽器内蔵デモ曲は数百曲、デモ演奏/研修で訪れた国々は15ヶ国以上に及ぶ。 日本シンセサイザープログラマー協会(JSPA)副理事長

新着

ページトップへ