雪割草

boyA 2016/07/19
1.
か弱く降り続く雪
静かに街の色を変えてく

疎(まば)らなドット柄の
ふたりの足跡 距離は変わらない

触れられない そのほんの一歩の距離から 「友達」ってこと 教えられるの
優しく雪が 頬で解けて伝う あなたの前だけでは 泣きたくないのに

さよなら いまも 手を振る笑顔 呼び止める わがままの言い訳はないけれども
どうか 小さな ほんの小さな蕾に気づいて
あなたの手のひらで そのポケットに連れていってよ いま すぐ


2.
気ままな 季節の中で
いつしか 雪も消えてしまうように

あなたの時間の中で
この景色はきっと 思い出にならない

大切な友達の一人よりも 数えられない たったひとりに
なりたかったけど 今も降り積もってく その想いの下で じっと春を待つ

さよなら いつも 笑顔が似合うあなたでいてほしいから 困らせたくはないから
そんな 小さな ほんの小さな言い訳のせいで
わたしの手のひらは 独りぼっちで風に震える


ため息だけ 白く積もるこの部屋(こころ)の
ドアを開く勇気 わたしにも芽吹くかな
空に憧れて 春を待ち切れずに 駆け出してく 雪割草


「さよなら」じゃなく また会いたい、の わがままを「またね」っていう
言葉に詰め込んでみる
そんな 小さな ほんの小さな約束 育てて
あなたの手のひらを このポケットに わたしの手のひらが 迎えにゆく
そんな日が来る 信じて 見上げる空

共有する

boyAさんの最近の投稿