耳鳴り

boyA 2018/03/16
1.
耳を塞ぐほどに強くなる 君の声が
いまも ここにいるみたいに 問いかける

耳鳴りのように 消せない痛み
思い出すたびに 響く
この体中に 君の面影が 沁みついて

写真みたいに笑わないで まだ思い出にはならないで
返し忘れた「ありがとう」も 腐らせたままの「ごめんね」も

涙ひとつで忘れないで 忘れたふりで許さないで
名残りひとつない朝日の中 もう君の横顔が見知らぬ人


2.
遠く雷鳴が空を渡る そんな風に
いまも 君の声に呼ばれた 気がしてる

耳鳴りのように 曖昧なままに
僕の中に棲んでいる
埋め合わせられない 胸のくぼみに 君がいる

写真みたいに飾らないで 綺麗なものだけ切り取って
守れなかった約束も ただ待ち呆けたあの夜も

涙ひとつで忘れないで 忘れたふりで許さないで
名残りひとつない朝日の中 もう君の背中には聞こえなくて


少し出かけるみたいに 君の手は軽やかに ドアを開けた

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