エレキギター、StratocasterのTone-Controlって独特だという話を。

まず、TONEつまみは2つあるんですが、写真赤丸①のフロント・ピックアップ用のTONEがつまみ①。写真赤丸②のセンター・ピックアップ用のTONEがつまみ②。写真赤丸③のリア・ピックアップ用のTONEは……。。。
実は、無いんです。トーンが変えられない。常にフルアップ、キンキラキンの音しか出ません。これがなかなか、結構耳につくやかましさ(笑)。
なぜこうなったのか?③のリア・ピックアップを使う以上は、とにかくキンキラキンの音を、あえて出したいがために使うのだから、「高音を抑える」働きのTONEコントロールは、必要ないじゃろ?という、レオ・フェンダーの実に合理的な割り切り方の設計思想に基づいているわけです。
ところが。。。
古い時代のカントリー音楽や3コードの単純明快なロッケンローの時代は、その割り切りでよかった。しかし時代は進み、いろいろな曲調も増え、さらに間奏のギターソロの長さ複雑さの割合も、時代とともに進んでくると、ギタリストから難しい欲求も出てくる。「リア・ピックアップの張りのある音はそのままに、もう少しだけキラキラ具合を抑えたい」とか、無茶振りするやつとかね。(笑)
だから、Stratocasterは、そう言った現代のニーズには応え切れなくなってきて、やや時代遅れになっているのでは?というのが、私の持論です。YAMAHAのPacifica等、新しい「改良型Strato」では、一個のつまみで全ピックアップに利くように改良されています。
ただそれでも「そういうStratocasterの、不都合なところ、じゃじゃ馬なリア・ピックアップの特性だからこそ、味があっていじり甲斐があるんだ。」という人も、実は極めて数多いのですが。ニンゲンッテフクザツ(ーー;