道端に一つだけ
ぽつんとしている
オレンジ・バルーン
どこからきたんだろう
売り場から風で
飛ばされたのかな
不自然に思う人たちは
近寄ろうとせず
通りすぎながら
ただ眺めていたんだ
いやもしかしたら
わざとなのかもしれないな
ほかのバルーンと
同じがしっくりこなくて
ちょっと分かる気がするんだ
僕もきっとそうでさ
みんなと同じが
しっくりこなくて
よくある“未来への展望”
それは素晴らしい
しかしなんだろう
捉え方が違って
ただもしかしたら
煩わしく思うだけで
“また怠けている”
そう言われてしまったなら
もうそれまでなんだろうな
“こうしなければいけない”
凝り固まった道を
みんな揃って
進み続けなければ
幸せになれない
なんてことはない
そんなことはないんだ
ほらもしかしたら
わざとなのかもしれないな
どう見えようとも
好きでそうしているのかも
ちょっとわかる気がするんだ
かなりわかる気がするんだ
※無断転載禁止
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作品紹介・説明
今年のはじめあるフォトグラファーの方と
コラボレーションしたときにつくった詞の第二弾です。
※詳細は「日常の色彩」のコメントを参照
「道端に一つだけ落ちているオレンジの風船」
その写真から着想を得て完成したものです。