誰もいなくなった浜辺には
まだ雪がちらついている
“一つの時代の終わり”がほら
名残惜しそうにして
降らせているのだとしても
まもなく止んで
忘れ去られるだろう
時間はすべてのものに
平等に与えられている…
流れに逆らうことも
留まることもできないなら
その中で何か残るというのか
黄金色をした砂浜に
打ち上げられたスープ缶
誰かの“過去の痕跡”が
ずっと消えずに
漂い続けるなど
もしかしたらこの海も
次の時代では干上がって
陸地になっているかも
“時間の潮汐”の中では
何もかものみこまれてしまうだけ
ただ
残り続けるものは
何一つなくても
別のかたちで
何か別のかたちで
受け継がれるものは
あるかもしれない
時間はすべてのものに
平等に与えられている…
寄せては返す流れに
もまれて進み続けながら
その中でも遺るものがあるなら
その中でも遺るものがあるなら
※無断転載禁止
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作品紹介・説明
今年は自分の中で「時間」について
考えていく年にしようと思っています。
その主題のテーマとして
この詞をつくってみました。
できるか分かりませんが、
この「時間の潮汐」は
“6つにつながる詞”にしていこうかと考えて
おります^^