小さい頃はほら時間が
たくさんあるような気がした
「夏休み1ヶ月」なんて
体感では1年くらい
少し言いすぎかもしれないけど
それはそれはすごく長く
感じながら過ごして
「体に刻まれている
時間の感覚」が
「世界を支配している
時間」よりも速く
巡っていたのかもしれない
ずっとリードしながら
歳をとった今はその逆
「1年が言わば1ヶ月」
それは言いすぎかもしれないけど
春かと思ったらすでに
もう雪が降ってきて
「体に刻まれている
時間の感覚」が
どんどん鈍くなるんだ
「本来の時間」に
抜かされまた遅れをとって
手も届かなくなって
考えてみると
僕たちは大きな円の
そのまわりで
“時間と競争”
しているんじゃないか
ずっと引き離されて
やがて“一周遅れ”になったとき
死を迎える
なんて
「体に刻まれている
時間の感覚」は
どんどん鈍くなるだけ
「本来の時間」に
離されて今はどれくらい
あとはどれくらいって
あとはどれくらいって
※無断転載禁止
上記の詞について全ての権利は作者である会員が権利を保有します。
作者に無断での使用、転載は出来ませんので、ご使用になりたい場合には、作者に直接お問い合わせ下さい。
作品紹介・説明
歳をとるにつれて時間の流れが速くなる。
それは自分の中の時間の感覚が遅くなっているからでは?
というところから書いた詞です。