白い龍と赤い花の伝説

ALOHA165

作品紹介・説明

memeさんの創作音楽STORY「白い龍と赤い花の伝説」を
2010年4月18日市民プラザ小ホールで披露させていただきました。

グランドピアノ演奏・・・・meme
語り・・・・・・・・・・・・・・・ALOHA165

memeさんのお部屋
http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=16861

プロダクト説明

なし

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歌詞

険しい山並みの谷あい 貧しく小さな村に兄と妹が両親と暮らしていた
2人がまだ子供の頃 母は重い病気にかかってしまった
父は 村に伝わる光の雫と呼ばれる伝説の石を探しに
そびえたつ岩山を目指して旅に出た
空に白い龍がかけるとき 山に光の雫がふりそそぐ
女神の守る神秘の石は 病も災いも消し去るだろう

しかし 山に入った父は 何年経っても戻ってはこなかった
ますます衰弱してゆく母を見て 
兄は自分もあの山へ行き光の雫を探す事を決意した
それを聞いた母は 兄にかつて父が残していった小さなナイフを渡した
妹は 白い花をつけたラリグラスを一枝 兄に渡してこう言った
気をつけてね この花はお守り

父を追うように旅立ち 岩山をよじ登り 地の割れ目を越えて進む道
でも のぼってものぼっても 行く手を阻む岩の壁
兄は疲れと寒さの中で とうとう動けなくなってしまった。
そして懐に抱き続けてきたあのラリグラスの花を霞む目でぼんやりみていた
その時突然 目の前に懐かしい父の姿が現れた

息子よ 私はあの日この山で力つきてしまった
だが お前は諦めてはいけない 私のすべてをお前に託そう
息子よ 愛する者たちを守るために生きるのだ
そう言って父は 兄の持っていた あの小さなナイフを指に当てた
流れ出た血を白い花に滴らせると またたく間に姿を消してしまった

幻から目覚めわれにかえった兄は 
白いラリグラスが 美しい赤色に変っているのをみて驚いた
風がやみ あたりは静寂に包まれていた
足元に広がる一面の雲海を見下ろした時
ふいに雲の間から白銀の龍が現れた
そして 光の雫をまき散らせながら上空へ翔け登って行った

兄がその光の雫に手を伸ばそうとした瞬間
岩山に大きな声が響き渡った
下界の者が 神聖な山の宝を手にしてはなりません
どうしてもと言うのなら お前の命と引き換えか
この何もない岩山に 今すぐ花を咲かせてみせなさい

兄は 先程の赤いラリグラスを掲げて静かに祈った
山の女神様に この赤い花を捧げます
貧しく小さな村で 私を待つ母と妹に
せめてひとかけらの希望を与えてください

ひと吹きの風が枝を奪い 赤い花びらがハラハラと岩場に散り落ちた
するとあたりがキラキラと輝き始めた
それらは山に降る氷の粒より硬く湧き出る水より透明な美しい光の雫だった

決してこの場所を誰にも話してはなりません
患う者 悲しむ者だけに この石の力を使うことを許しましょう

兄は女神に感謝の祈りを捧げると山を降り 家族の待つ村へと戻った
透明なその石は悲しみと病を癒す光を 村人達に与えたという
荘厳な赤い花をつけたラリグラスの木が 村のあちこちに育ち
やがて国中へと広がっていった

伝説を追って旅に出た父は 村に戻ることはなく その姿を見た者もない
だが 息子はふと思うのだった 
あの日山で見た白銀の龍は もしかすると父の化身ではなかったのか
父は今も果てしない空を風に乗って旅しているのではないのだろうか

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2010/04/22 23:22