街路樹の先から枯葉が舞う季節
ブラームスの小道を行けばすぐそこ
あの店は今でも僕らを待っている
樫の木づくりの大きなテーブル
真っ白なカップの琥珀に揺れる
君の顔見てたら
暖かい冬になりそう
そんな気がして
君の肩にかかる髪も
白い湯気にかすむほどの
ゆるやかな時の流れ
もうすぐ雪がちらつき
二人だけの冬が来る
しばらくこのままでいて
椅子にもたれて君はため息ひとつ
いつか観た映画のワンシーンみたいね
横顔を映した窓ガラスに目をやり
ぽつりと君はつぶやく
くちびるからこぼれた言葉
つつむようなローラ・ニーロの
懐かしい歌のメロディ
もうすぐ雪がちらつき
二人だけの冬が来る
しばらくこのままでいて