彼女の涙/オリジナル

歌詞

彼女の涙

六月
長く続く廊下 右端の部屋(病室)へ
不安な思い抑えて 花を握り締め急ぐ

「すぐに治るから 大丈夫」
私を 気遣う言葉が 痛かった

私の手のひら 彼女が落とした 一粒の涙
今は 私の悔しい涙

強くいなきゃ駄目だと 教えてくれたけど
時々は 偲んで 泣いてもいいかな
想ひ出あふれてるから

九月
同じ季節が巡る 悲しみの季節
彼女の寝顔みつめて 今日のことを独り言

目覚めて彼女が 呟いた
「居てくれたんだね」 笑顔でかえして

私の名を呼び 彼女がながした 一粒の涙
今は 私の悔しい涙

自分らしい生き方 教えてくれたけど
時々は 偲んで 泣いてもいいかな
消せないぬくもりだから

十一月
彼女が逝った朝 閉ざされて白に
花柄写真立ての中 かわらないポニーテール
「後、少し隣にいさせて」
彼女は私の 大事な友達

まぶた閉じたまま 彼女がこぼした 一粒の涙
今は 私の悔しい涙

限りある命だと 教えてくれたけど
時々は 偲んで 泣いてもいいかな
色褪せたりしないから

いつかは彼女の元(天国)へ逝く私
今度は私が 話してあげるね
あれからのこと
最後に愛した人(彼)のこと

これは別れじゃないと 教えてくれたけど
時々は 偲んで 泣いてもいいかな
忘れるなんてないから

07:22 / 128kbps

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2010/06/17 08:41