新聞配達

星太郎

作品紹介・説明

雨の多い季節になると、遠い昔の、川崎での極貧生活を思い出します。
(東京オリンピックが開催された年の前後の頃です)

田舎から都会へ生活の場が変わり、楽しく暮らせると期待していましたが、その期待も数ヶ月で吹き飛んでしまいました。
父の勤めていた会社が倒産し、貧乏の泥沼に、はまり込んでいきました。

その頃の、辛い思い出を曲にしました。

以前に、MySoundで公開しましたが、私の原点みたいな曲ですので、こちらでも公開します。

使用したプロダクト

音楽制作アプリケーション
Apple GarageBand
オーディオインターフェース
EDIROL UA
コンピュータ
Apple Mac
アコースティック・ギター
Takamine Takamine

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歌詞

「新聞配達」

小学五年の秋の頃から 新聞配達を始めた
父の働く会社が潰れて 笑える程貧乏だったから
遊びたい気持ちを抑えて 恥ずかしい気持ちを抑えて
夕刊だけを百二十軒配って 月に千二百円もらった

初めてもらった給料がうれしくて 駅前で回転焼きを二個買って
暗い部屋で一人待っていた 妹と二人で食べた
仕事を終わって帰って来た 母に残りのお金を全部手渡した
ありがとうと頭を下げ 肩を振るわせ泣いていた

学級会議でつるし上げられて 小学生が働いて良いのかと
皆が好き勝手に意見を言い 俺は黙って何も答えなかった
裕福なお前らには分るまい 飯も食えない日も有ることを
学校を終えて塾へ行く お前らとは人種が違うんだよ

土砂降りの雨の日には びしょ濡れで新聞を配った
走って配るから傘はじゃまになる でも合羽を買う金は無い
貧乏人には味方はいない 天までもが意地悪だ
悔し涙は雨に流れる それでも心は負けずに燃えていた

配達途中で五百円を拾った 迷ったあげくポケットに入れた
少し歩くとお金を探している 顔見知りのおばさんに出会った
胸が騒ぎだした「返しなよ」 「馬鹿野郎これでしばらく食いつなげる」
本当はチクチクと心が傷んだ 沈む夕日は全て知っていた

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04:19 / 128kbps

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2010/06/21 11:26