風の音/ボイスポエム+サウンド

としたん

作品紹介・説明

ボイスポエムのBGMは一度やってみたかったのですが、丁度新作の
朗読ができてくるとのことで、一編を選ばせてもらいました。
書き下ろしの曲を添えようかとも思ったのですが、HDDにある
未発表曲で歌詞が全く付いてないものがあり、合わせてみると
意外にはまるのでそれを使っていただきました。
メロ構成と朗読区切りのタイミングを七里さんがMIXでうまく
合わせてくださっているので自然に流れていく感じです。
埋もれていた曲を使っていただけて光栄です。

使用したプロダクト

シンセサイザー
YAMAHA MU
音楽制作アプリケーション
YAMAHA XGworks ST
オーディオインターフェース
YAMAHA UW

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歌詞

現代詩
■風の音

もう秋も近いのか
胸の片すみを風が吹きぬけていく
風の音をききながら
いちにち 麺をゆで メールをよみ
日暮れ、西に住む縁者にあてもなく電話する
(かれらには隠れ家があって
この季節、その辺りに月が沈むのだ)
だが…今夜は呼んでも留守らしい

深夜、胸のどこかに
ぽつんと明かりがともり
風にさそわれるまま
西へのほそみちを降りていく
するとほの暗い秋のまんなかに
ぽっかり青くそよいでいる茗荷畑…
その向うはいちめんに
「こしまでもある団扇のような植物たち」だ*
(あれは茗荷の遠縁の一族か)
いとしげにかれらに水遣りするひとがいて
それは東洋からきた女の詩人だ
葉っぱたちはしきりに「きゅう」と甘えた声でなく*
……そこはもう誰のものでもない
おおきな夢のなかのいちにち…
暮れるともない永遠の夏のいちにち、
詩人自身の深い夢の一部なのだ

団扇の一族に別れを告げ
踵をかえすと 夢の外は秋風だ
風のすきまからさびしい植物たちの声がする

(ああ、月が沈むまえに もう一度
 西に電話してみようか
留守電でもいい…残された声をききたい)

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03:51 / 192kbps

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2011/05/20 18:50