あれは確か中3だったような。
その夜、当時ちょくちょくそうであったように、わたしは怠惰に寝床でゴロゴロしながら、ラジオを聴いていた。もう遅い時刻で、そろそろ寝ようかと思っていたように思う。
その時だった。
バロック調のパイプオルガンから始まる重厚で荘厳な、ほとんど神秘的とも思える、今まで(少なくとも日本のポップスでは)聴いたこともないような音楽が流れた。
大げさに聞こえるかもしれないけれど、まさに衝撃であった。
こんな曲があるのかと。
きっとその時点でも「あの日に帰りたい」くらいは聴いたことがあったように思う。記憶はもう曖昧だけれど。
これが、ユーミンとの、本当の意味での初めての出会いだったかもしれない。
1976年3月のリリースとのこと。荒井由実としての最後のシングルだそうである。
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この作品は、2009年の梅雨頃だったと思いますが、よしえさんにピアノを録音していただきました。メインボーカルは割とすぐに入れたように思うのですが、せっかくの素晴らしい伴奏にも関わらず、何かもの足らない気がしていて、何ヶ月かが過ぎてしまいました。
その後、hamoさんにお願いしてコーラスをつけていただいたのですが、hamoさんが、わたしの不足分を補って、見違えるような作品にしてくださいました。
オリジナルとはまったく違うアプローチですが、わたしたちなりの「翳りゆく部屋」が表現できたら、と思っています。
思い入れの深いこの曲をカタチにさせていただいて、よしえさん、hamoさんには本当に心より感謝申し上げますm(_ _)m
お楽しみいただければ幸いですm(_ _)m
======= Credit ========
Piano played by Yoshie KUBOTA. Chorus by hamo. Vocal by BudMag. Recording: 2009 Spring through Fall.
BudMagさんとYoshieさんによるコラボに、コーラスをつけてみませんか?♪と声を掛けていただいたのはもう2年程前でしょうか?
今、久しぶりに聴きまして、なんて素晴らしいコラボに参加させていただいたんだろうと本当に光栄に思います。
BudMagさんのヴォーカリストとしての表現力の大きさもさることながら、曲全体を特別な空気に仕上げるというプロデュース力、そして、Yoshieさんという内から湧き出る素晴らしい演奏をされるピアニストと御一緒という事で、たしか、当時、もうお2人の録音は終わっていましたので、この完成された音にどうコーラスつけたらいいんだ?と考えあぐねた結果、今回の自分のコーラスになったと思います。
当時の自分は、音に同化するコーラスを目指していました。
そして、コードチェンジの中で、敢えてずっと同じ音によるロングトーンを選び、その効果を狙っていました。
音数が少なくてもより効果的に聴こえるコーラスってなんだろう?などと(本当は全然アイデアが浮かばなかっただけですが^^;)無い知恵を絞ったのでした。
ユーミンの心象風景、素晴らしい音楽に触れる事が出来、お誘いいただいた事に感謝です!^^
ありがとうございました!^^
BudMagさん、Hamoさん、素敵な作品に仕上げて下さってありがとうございました!
当時まだ中学生くらいの頃から、ユーミン、大好きでした。
荒井由美時代のユーミンは、特に大好きで、LPも3〜4枚くらい持っていました。
BudMagさんの歌うユーミンの曲は、ユーミン本人とはまた違った魅力を抽き出していて、とても新鮮です。
Hamoさんのコーラスが、そこに奥行きと広がりをつけて下さっていて、素敵に完成されました。
Steinway Piano M
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