吹奏楽コンクール、1989年(平成元年)の課題曲Cです。作曲は別宮貞雄。
前年の三善晃に続き、日本作曲界の第一人者に委嘱した課題曲ですが、かなり難しいマーチに仕上がっています。
メロディーがのびやかで親しみやすいのでさらっと聞く分にはいいのですが、楽器間の音の組み合わせが他の吹奏楽では見られないものが多く、メロディーを聞かせるためには楽器間の音量バランスに非常に気を配る必要があります。
例えば、サックス全員でメロディーを吹いているのに、同じリズムでトランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニウムが全員で和音を出して支える (ふつうならサックスのメロディが埋没)とか、フルートとサックスが同じメロディを吹くとか、サックスとトロンボーンで裏打ちとか・・・
また、3連符を多用するメロディに、8分音符系の伴奏ということで、縦の線をしっかり合わせることが非常に難しい、ということ。
「ソミドソミド」という跳躍を伴うメロディが、金管楽器を苦しめることなど、、、、、難しい点をあげたらきりがありません。
アメリカのとあるプロの団体が、「これは演奏できない」と断ったという逸話もあるとか。
結局、全国大会ではわずか2団体、うち1つはあの阪急百貨店だったにもかからず、銀賞どまり。いかに難しい曲だったかがわかります。
本当はこういう曲こそちゃんとした音源でやるべきなんでしょうが‥‥楽器間のバランスもなかなか調整がうまくいっていませんが、タイトル通りの青空のような雰囲気だけでも感じていただけると幸いです。
MIDI編集:Music Sound Producer Standard
MIDI出力:Yamaha Midradio Player
録音:Sound Engine Free
合成:Radio Line Free
MP3変換:Rip!AudiCO FREE Ver 4.03
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