ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」のアリアです。
原曲はソプラノ独唱と8つのチェロのための曲として書かれていますが、後に、作曲者自身の手により、ソプラノとギター用にアレンジしなおされたものです。
前半にヴォーカリーズのようにAhでメロディーが歌われ、中間部にしゃべるようなポルトガル語の歌詞部分が挟まり、最後にまた最初のメロディーが今度はハミングで回想されます。一番最後の高いラの音でのピアニッシモのハミングは非常に困難で、本番でコケる可能性の高い怖い曲だそうです。(音大時代の声楽の友人情報より)
苦しげに聴こえないように歌うのはとても難しかったです。お聞き苦しい点はご容赦を。(汗)
中間部のポルトガル語の発音は自信ありません。(汗)
でもこの悲しげだけれどすごく美しいスキャット部分のメロディーが大好きで、昔から、とても惹かれるものがあり、ずっと歌ってみたかった歌です。
歌詞は、想い焦がれる女性を夕暮れ時に上ってくる月にたとえているのでしょうか?
とても切ない詩とメロディーになんともいえない哀愁が漂っています。
私なりの解釈で歌詞を訳してみました。
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Bachiana Brasileiras No.5
I. Aria (Cantilea) for Soprano and Guitar
by Heitor Villa-Lobos
和訳: Yoshie Kubota
夕暮れ時
艶やかな薔薇色の雲が
うっとりと夢を見るように
ゆるやかに浮かんでいる
果てしなく深い空に
まるで麗しき乙女のように
月が優しく上り、夕暮れを飾る
空と大地、ありとあらゆる自然が
彼女を讃える挨拶をし
彼女は半ば無意識のうちに
我らにその美しさを知らしめるように
自分を美しく魅せている
すべての鳥たちは静まり
嘆き悲しむのをやめ
優しい月の光はいま
銀色の影を海に映し出し
苦悩の涙と苦い落胆に
胸を締め付けられる
思慕の念を起こさせる
夕暮れ時
艶やかな薔薇色の雲が
うっとりと夢を見るように
ゆるやかに浮かんでいる
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アコースティック・ギター演奏 : Kosei Kubota(使用楽器:ラミレス)
ヴォーカル : Yoshie Kubota
マイク:MXL V63MBP
MXL993SPR
ギター:Jose Ramirez III from Madrid made in 1985 (ceder)
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