知床旅情

Jun Yamamoto

作品紹介・説明

森繁久弥作詞作曲の「しれとこ旅情」(後に、加藤登紀子さんのカバーでは「知床旅情」)

森繁版と加藤版で少々歌詞が違うようだ。

Wikipediaによれば「1960年の映画『地の涯に生きるもの』の撮影で知床半島の羅臼村(現:羅臼町)に長期滞在した際に制作され、その最終日に羅臼の人々の前で「さらば羅臼よ」という曲名で披露された」ということである。

1番は白夜は「はくや」が正しいらしいが、今や「びゃくや」で通ってしまったから、それでよかろう。季節はハマナスの咲く夏で、厳密には北海道では終夜陽が沈まない「白夜」にはならないそうだが、おそらくは夜中でも多少明るいのであろうから、それはいいことにしましょう。

要は、羅臼に一時的に逗留している男が、後にそれを思い出して「夏には(あの夏呑んで騒いだ)俺達のことを思い出してくれ」と言っているという理解である。

2番は、加藤版は「酔うほどに」で、そちらの方がいいかもしれない。いずれにせよ、呑みながらふらふら歩き回っているようだ。「ピリカ」は「美しい」という意味だと思うが、羅臼では土地の言葉で「ホッケの幼魚」だと聞いて森繁さんは気にしていたらしい。ピリカメノコという言い方は一般に親しまれているので、その省略形だと思えばいいのではなかろうか。私は「ピリカ」という植物、あるいは花かと思っていたが、作者の意図はピリカはかわいい女の子ということだったらしい。そうすると彼女が岩陰に言い寄られて、笑っているということになるのだが、笑われて抱きしめるのをあきらめたのならコンプライアンス的にはOKである。

「波の上」がときどき問題になるが、「上」は「へ」とルビがふってあって、おそらく発音は「え」になるのであろう。正しいかどうか知らないがそれほど違和感はない。

問題は3番だ。「君は出て行く」という「君」は誰なのか。

ここで視点の転換があって、この「君」は逗留していた男の方で、女の視点から歌っているとでも解釈しないと整合性がとれない。そのように解釈すれば「カラス」は出て行く男であり、女は自分のことを「かもめ」に喩えて、「かもめを泣かすな」という解釈になる。ここはかもめ「を」でなければならない。

ところが加藤版では「かもめよ」と歌っているので、混乱する。たかが歌なのでどうでもいいのだが、この場合は、「かもめの鳴き声」が聞こえてきて、悲しい気持ちでいる「私」(女)を一層泣かせるな、とでもとることになるか。語呂としては「かもめよ」の方が落ち着きはいいようだが。

プロダクト説明

iZotpe Nector 2

使用したプロダクト

音楽制作アプリケーション
Cakewalk SONAR, makemusic Finale
PCM音源ソフト
GARRITAN GARRITAN

04:35 / 192kbps

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  • "知床旅情"
    森繁久弥
    (jasrac) 039-0340-1
2018/05/17 18:10