キング・クリムゾンのアルバム「ディシプリン(DISCIPLINE)」より。
今回はとても美しいヴォーカルのG Forceさんに唄って頂きました。「宮殿」と「I TALK TO THE WIND」についでクリムゾンでは3曲目です。
14/8拍子と13/8拍子のポリリズムのクリーンギターの入った曲です。4/4から始まりブリューさんの14/8にフィリップさんの13/8のギターが入ってきます。左右から中心へと 離れてはくっ付くギターアレンジも素晴らしい一品でしょうか^^。
ヴォーカルも美しいナンバーですが歌詞は難解です。
このアルバムまではメロディアスな曲もあったクリムゾンですが最近の曲は暗く難解になったので好みのアルバムも少なくなりました・・。
ボカロ版:http://musictrack.jp/musics/64706
https://www.youtube.com/watch?v=4ygkS7iqcYs
Sound Canvas VA 他
【曲説明】=======
説明というより、僕のこの歌に対しての想いです。
音楽って、ある意味とても数学だと感じていました。
音の波長は振動回数ですし、オクターブや3度、5度の和音の構成も異なる振動数同士の共鳴値。リズムにしても、ある特定の時間をどう配分するか、そしてどのように配分したら、人の心理にどのような影響を呼び起こすのか・・・
歌詞は意味として脳が考えますが、音は波長と時間を耳とカラダで感じることでそこから感情に変化が起きます。音楽ははるか昔から、調性や対位法など、それだけでも十分数学的な体系で研究されてきましたが、同時に哲学思想や心理学と絡めて、世の中の真理を体現するものという時代もありましたね。
プログレッシブロックは、ロックにクラッシック的要素を取り入れ、先進的な演出・技法で演奏される的な音楽で、そういう理屈は抜きにしても、その複雑な曲構成や、難易度の高い演奏などに憧れて好きになったこと以外に、実は数学的な要素を変拍子や唐突な音階の変化などにも惹かれていました。
この曲を聴いていると、とくにそういうことを考えます。僕は楽典や音楽理論に詳しくないので、専門的なことはわかりませんが、この曲はそうした数学的な試みをロックにとことん詰め込んでみた・・・みたいな印象をもちます。
僕にとって音楽は、音とリズムが真っ先に入ってきます。そこから感じる具体性のない感情の変化を歌詞があとから装飾する感じです。(この点で、歌詞はやっぱり僕にとって大切な要素です)
というわけで、今度は歌詞ですが・・・
思わせぶりな短い歌詞です。
音の試みと同様に、歌詞の意味など
ぼんやり考えながら聴くのもいいかもしれませんね(#^^#)
【意訳】======
一歩ずつ、 (突然に)
溺れて死ぬ
君自身、 (内側から)
君の中にある考えで (分析で)
一区切り毎に (唐突に)
疑問は山ほど増していく (内側から)
あなた自身、
あなた自身の思考でね (分析で)
【制作裏話】======
オケはこえいちさんが、とんでもなく素晴らしいのをか公開されていたのを知っていました。
ぜひいつか歌ってみたい曲と思っていたので、こえいちさんにお願いしたところ、快諾してくださり、またひとつ(Frame by frame)念願かないました!
この歌は普通にカウントしていても追いつかないので、基本のリフを弾いているギターがあるので、そのギターを聴いて歌の入りを合わせました。
何も考えずに楽しむのも音楽ですが、こうしていろいろ考えながらそのこと自体を楽しむのも僕にとっては音楽なので、このオケでこの曲を歌えたのは本当にうれしい体験でした♪
21件のコメントが寄せられています。