ホールで、友人のクラリネット奏者の方と、コラボレートしてきた時の音源です。
サンサーンスの「クラリネットとピアノのためのソナタ」から、第3楽章をとりあげてみます。
この作品は、ホールに向かう当日、急きょ練習してみましょう、ということになって、
予定にはなかったプログラムなんですが、
ホールのゴージャスな環境の中で「練習」してきました。
この作品は、作曲者最晩年の1921年に創作された、全4楽章からなる音楽で、今回とりあげます第3楽章は、前後の楽章へ橋渡しする間奏曲のような曲想です。
ピアノの低く強い連打で始まる部分は重く苦しいイメージですが、
曲の半ばから一転して、光明が差して希望の光が見えるのも束の間、
最後はピアノだけが残されて、消え入るように(実は次の楽章に連続する)終結します。
最低音から最高音、最強音から最弱音への移行・対比が求められる作品でした。
ゆったりしたテンポで、ピアノとしては、ありがたいのですが、クラリネット奏者にとっては、演奏が大変な作品だそうです。
録音は、3本のコンデンサマイクロフォンを使用して行いました。
2本はピアノの側から、少し話したところに設置してステレオ記録し、
のこる1本のマイクはクラリネットのラッパのすぐ前にオンマイク状態で設置しています。
pinao:
Bösendorfer290 Imperial
recorder:
Edirol R44
microphone:
SEIDE×3
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