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四重奏曲 Op.22 〜第1楽章 (アントン・ヴェーベルン)

  • クラシック
  • 66 再生

原曲情報 P.DOMAIN

原曲名
四重奏曲
アーティスト名

作品紹介

★戦前ヨーロッパの中堅指揮者として活躍したヴェーベルンの残した珍しい編成
 (テナーサキソフォン+ヴァイオリン+クラリネット+ピアノ)の曲です。

☆知人がある日ヴェーベルンの仕事部屋を訪ねると、そこにはピアノへ据えつけ
  られた大きな楽譜があったそうです。五線譜のまわりの余白には、懇切丁寧に
  音列やメモが書きこまれているのだけれど、かんじんの譜面にはなにも書かれ
  ていない。後日あらためて訪問したとき、ふとそこを見やれば、五線譜はその
  ままそこにあり、ただ音符が1音だけ追加されていたとか。(笑)

★音にたいして異常なほど鋭敏な感覚の持ち主であり、また創作にたいしても極
  端に慎重だったヴェーベルンの性格をものがたる面白いエピソードです。

☆しかしヴェーベルンの音楽は、実のところ情感溢れる旋律美をほのかに隠して
  いたりします。この曲も巷では点描風と評価されがちなテクスチャを外見上持
  つ曲ですが、スーラの点描がモネやマネよりもまろやかなタッチの世界を描き
  だすのと似て、穏やかな、そして時にダイナミックな音の美しさを現出するの
  です。ヴェーベルンの曲は裸形の美が魅力の中世音楽と、さまざまな面で通じ
  ています。

★第1楽章は序・破・急に相当する3つの部分からなります。

■序(1〜5小節)

テナーサキソフォンとヴァイオリンが挨拶を交わすように短いモティーフを提
  示すると、少し間をおいてピアノが特徴ある音形で追いかけます。そこを再び
  ヴァイオリンが、そしてサクソフォンが挨拶します。
  
  2度目の挨拶は1度目よりも音程が拡大され、音長も短いので、ちょっと急い
  でいるような、緊張した感じがでてきます。そこへクラリネットがポッポッと
  2音だけFisを鳴らし、軽く緊張をといたところへすかさずピアノがしめく
  くりの音形をかなでるのです。ここまででこれから始まる音楽のすべての素材
  を紹介したわけです。めちゃくちゃ緻密です。(^^;
  
  ■破(6〜15小節)
  
  サキソフォンがおずおずと短いモチーフを吹くところへまたピアノ。ひと呼吸
  おいてから突如、サキソフォンは雄弁に歌いだします。
  
  そこへヴァイオリンとクラリネットが相槌をうつように加わり、ピアノととも
  に合奏をはじめるのです。ときに勢いを落としたサキソフォンの背後をつこう
  としますが、ここでは始終相の手の役目におさまっています。最後にピアノが
  いつものしめくくりの挨拶。この部分は2回繰り返されます。
  
  ■急(16〜41小節)
  
  感情が爆発し、やがて静まる部分です。ここではサキソフォンばかりでなく、
  他の楽器も活躍しようと躍起に顔をのぞかせてきます。文字どおり3段飛びの
  要領でクライマックスが築かれるあたりは圧巻かも。ここも2回繰り返されま
  すが、2回目はピアノにちょっとばかしチャーミングな動きのあるコーダが添
  えられます。

KAWAI(ヴァイオリンソロ)とKORG(それ以外)、2台のGM音源によるMIX。
15年ほど前に打ち込んだMIDIデータをそのまんま録音したものです。

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