musictrack
/

風の音/ボイスポエム+サウンド

  • その他
  • 36 再生

この曲の歌詞

現代詩
■風の音

もう秋も近いのか
胸の片すみを風が吹きぬけていく
風の音をききながら
いちにち 麺をゆで メールをよみ
日暮れ、西に住む縁者にあてもなく電話する
(かれらには隠れ家があって
この季節、その辺りに月が沈むのだ)
だが…今夜は呼んでも留守らしい

深夜、胸のどこかに
ぽつんと明かりがともり
風にさそわれるまま
西へのほそみちを降りていく
するとほの暗い秋のまんなかに
ぽっかり青くそよいでいる茗荷畑…
その向うはいちめんに
「こしまでもある団扇のような植物たち」だ*
(あれは茗荷の遠縁の一族か)
いとしげにかれらに水遣りするひとがいて
それは東洋からきた女の詩人だ
葉っぱたちはしきりに「きゅう」と甘えた声でなく*
……そこはもう誰のものでもない
おおきな夢のなかのいちにち…
暮れるともない永遠の夏のいちにち、
詩人自身の深い夢の一部なのだ

団扇の一族に別れを告げ
踵をかえすと 夢の外は秋風だ
風のすきまからさびしい植物たちの声がする

(ああ、月が沈むまえに もう一度
 西に電話してみようか
留守電でもいい…残された声をききたい)

クレジット ORIGINAL

作詞
水野るり子(現代詩)
作曲
としたん
編曲
としたん

作品紹介

ボイスポエムのBGMは一度やってみたかったのですが、丁度新作の
朗読ができてくるとのことで、一編を選ばせてもらいました。
書き下ろしの曲を添えようかとも思ったのですが、HDDにある
未発表曲で歌詞が全く付いてないものがあり、合わせてみると
意外にはまるのでそれを使っていただきました。
メロ構成と朗読区切りのタイミングを七里さんがMIXでうまく
合わせてくださっているので自然に流れていく感じです。
埋もれていた曲を使っていただけて光栄です。

コメント6

コメントを読むには、ログインが必要です。

このアーティストの他の作品

  • Jポップ
97
詳細
あなたが好きです
素直な気持ちで作った歌を
聴いてくれて 心から嬉しかった
しばらく会えずにいたからそのぶん
191
詳細
夜通し泣いてた 梅雨空も
朝には少し 落ち着いて
雲の切れ間の お日様が
庭の紫陽花 照らしてる
174
詳細
もっと見る

この作品をシェア

SNSでシェアしたり、リンクをコピーして共有できます

シェアした内容は公開設定に準じて表示されます。
公開範囲が「会員のみ」の作品はmusictrackにログインした会員以外は閲覧できません。