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No Country (It is nobody's country)

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歌詞本文

作 西川 光

空の鳥たちが歌いました。喜びをかみしめるように
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」
 海の魚たちが声をあわせて、たのしげに、
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」
 陸の植物たち、虫たち、動物たちも、踊るように、
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」
 それは美しいハーモニーでした。地球はほほえみました。

そこへ人間が現れて、怒鳴るように、いいました。
「ここは、俺達のもの。線をひくから、勝手に入るな!」

そして、瞬く間に、この世界から、たくさんの鳥や魚や花、
 草、森、虫たち、動物たちが姿を消しました……

あるとき、地球はいいました。
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」

それでも人間は笑って、いいました。
「お前は、俺達のもの。なまいきいうな!」

それで地球は黙りました。時が流れて...

飢饉が世界中に広まって、人間たちは言い争いました。
「線などあるか。強いものが勝ちだ」

人間同士がラインをめぐって、争いを始めました。...

あるとき、地球は大きなくしゃみをしました。

地震が起き、ありとあらゆるビルがくずれ、大きな津波が
 町を、人を、山を、すべてをのみこみました。

そして、世界中の原発が爆発しました……。
 そして、核爆弾が、世界中で破裂しました……。

地獄のような時代がつづいて、とうとう、すべての人間や
 すべての生き物が姿を消しました。

…………
 …………

今では 風だけが歌っています。

「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」

すべての生き物が滅んだ
 荒れ果てた地球を慈しむように

(c)Hikaru Nishikawa Printed in Japan

作品紹介

これは、はっきりいって、挫折した作品です。歌詞にもできなかったし、曲もうまく作れなかった。

だから、このままでいくことにしました。

音楽とナレーション。そういうスタイルです。日本昔むかしばなし。ではないけど、音楽とナレーションによる『音楽童話』。

ただし、ナレーションは、音楽にあわせて、表現力ゆたかに。歌うように。

ラップではなくて、ナレーションという領域にとどまって。

いつか、作りたいものです。作曲は、別な方がいいなあ。音楽とナレーションで構成される表現の世界。

音楽童話というか。音楽寓話。

これは、いつか作る童謡集に収録したい作品です。

通常は、音楽が先ですけど。まず、ナレーションを先に録音して。それにあわせて、ピアノで即興的に曲をつける手法というのも斬新かな。

卵が先か鶏が先か。

それはそのときが来たら、わかるでしょう。

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