私色
- フォーク
- 341 再生
この曲の歌詞
「私色」
駅を出て歩き出した田舎道
突然轟く遠雷の音
驚いて見上げた空高く
一群れの赤とんぼ
立ちはだかるのはわきあがった入道雲
その雲の上を飛び越えて
太陽を追いかけ飛んでいくのか
青空の彼方に
やがて降る雨にせかされて
私は慌てて足を速める
この道で良いのだろうか
重い荷物と不安を抱えて
冷たい秋風が吹き抜けて
夏の日々達が散り落ちる
襟を立て見上げた夜空に
昴の星々蒼く瞬く
青空を何処までも飛んだ
一群れの赤とんぼ
紅が薄れて 悲しく蒼色に染まった
涙輝いて蒼き昴になった
人の世を歩き続けた
私は何色に染まっているのか
「私色」そうあって欲しい
自分で選んだこの道だから
クレジット ORIGINAL
- 作詞
- masakazu
- 作曲
- 屋根雪
- 編曲
作品紹介
みなさんの中にも星太郎 さんの歌詞が大好きという方が何人もいらっしゃると思います。
私もそのひとりなのですが、昨年の今頃かなあ、星太郎さんに”歌詞が作れないからなにか一つかいておくれ~~”とお願いしました。すると何日もたたずにこの”私色”を書き上げてくれたのです。
歌詞を読んでいるとすぐにメロディが浮かんできてこの曲が出来ました。
私にしてはとっても早い仕上がりだったわけです。
きっと、星太郎 さんの歌詞に”ビビビっ”ときたせいでしょう。
そしてここでは秋にアップしようと考えていたのですが、星太郎 さんから活動を小休止されるとの連絡を受け取ったのでそれなら留守の間この曲を留守番がわりにここに置こうを決めたのです。勿論星太郎 さんも賛成してくれました。
それでは聴いてくださいね。じゃじゃ~ん。
「私色」の元になる詩を書いたのは、数年前の事でした。
その頃の私は、「うつ」から立ち直り、近所の天文好きな知人と、天文同好会を立ち上げたり、音楽関係活動を再開して、止まっていた船を、社会の流れの中に漕ぎ出した時期でした。
そんな夏のある日、赤とんぼ(ウスバキトンボ)の渡りを見ました。
青空を背景に、黒い固まりが、入道雲から湧き出る様に現れ、見る見る間に空の一部を覆い、上空から降りて、地上近くを乱舞し始めました。
そしてようやく、赤とんぼの集団だと気が付きました。
赤とんぼは、寒さに弱いのに、東南アジアから、はるばる海を渡って日本やって来て、最後は寒さに負けて死滅します。
それでも、太古の時代から、渡りを続けています。自然の定めなんでしょうね。
秋になり、望遠鏡で、青く輝く昴の星々を見ていて、その美しさ気高さが、あの赤とんぼと、心の中で重なりました。
恒星の殆どは、水素とヘリウムの2つの物質で出来ています。
それなのに、それぞれが違う色で輝いています。
恒星は、その過ぎ去りし時の流れを、波瀾の歴史を、色に変えて表しています。
私が「うつ」になる定めだったのなら、それは甘んじて受けましょう。
でも、それまでの自分の生き方が下手で、それを変えないと「うつ」は治らないと言われたら、それに対しては強く反発します。
私の今が有るのは、長年培って来た個性(根性)が、辛い時期を乗り越える力を発揮し、心を守ってくれたからだと信じています。
もし、人それぞれに輝く色が有るとすれば、苦難の人生を歩んで来た歴史を表す、誰しもが持っている「私色」なのだろうと言えるでしょう。
最後に、私の拙い歌詞を、素晴らしい曲に仕上げられた、屋根雪さんに感謝します。
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