無情
- フォーク
- 50 再生
この曲の歌詞
無情
たゆることのない硝煙の香りがする風の中で
浅い眠りから目覚めることにも慣れてしまった
瓦礫だらけの街に横たわる亡き骸に流す涙が
ススけた頬にまたひとつ線を引く
もたざる者しかいない通りに集まる物乞い達は
いつのまにか引き金を引くことを覚えてしまった
恵みの糧を与えることを諦めてしまった太陽は
西の地平に隠れたまま もう昇らない
知りうる神の名前をすべて…
呼びつくし それでも命絶たれた人達よ
今じゃお空の上から まだ争うわたし達を見て笑ってますか?
この目の前に横たわる土色の流れを渡り切れば
銃声でとばされた鼓膜にも唄が戻る気がする
流れ落ちていく同胞達の亡き骸をつたってでも
たどり着きたい向こう岸がかすんでいく
幾重もの鉄条網で造られた国境の向こうから
やりきれないうめき声 銃を構える音が聞こえる
スコープの中で私に照準を合わしたあなたに
せめてその手をふるわすなと願ってみる
神に伝えて輪廻の時が
来たとて 生まれるのがまたわたしなら
一度だけ生きて土に返して
目元よく似た子供たちの傍らで
知りうる神の名前をすべて…
呼びつくし それでも命絶たれた人達よ
今じゃお空の上から まだ争うわたし達を見て笑ってますか?
争うわたし達を見て笑ってますか?
クレジット ORIGINAL
- 作詞
- eye kugenuma
- 作曲
- eye kugenuma
- 編曲
- 斉藤信幸
作品紹介
音楽仲間 eye さんの曲です。
昔、「戦争を知らない子供たち」という歌が流行りました。
戦後生まれの当時の若者の、このまま戦争を知らないで生きていく、つまり二度と戦争など起こさせないという、意志が伝わってくる歌です。
でも、世界のどこかで、常に戦争は続いています。
それを目の前に突きつけてくるのが、「戦争しか知らない子どもたち」(山本芳幸著)という本です。
アフガニスタンの状況をレポートしたものですが、身勝手で独りよがりの正義や「報復」の果てにあるもの、アメリカの唱える正義の胡散臭さが、痛いほど伝わってきます。
読んだのは随分前なのですが、この「無情」をライブで歌わせてもらおうと練習しているとき、歌詞とこの本の内容が頭の中で響き合っていました。
飯能のEastCourtで「無情」を歌ったときは、共演者のベリーダンサー、ミスリーヤさんが、自分がいたことのある国、イスラエルを思い浮かべて聴いてくれたそうです。
意見を異にする子供たちに、どちらかが死ぬまで戦って決着をつけなさいなどと言う人はいないのに、何を求めて、何を証明しようとして、こんなことになっているのでしょう。
動物の中で唯一高度な思考能力を」持つ「人」は、実体のないものをつかもうとして、時に命まで賭して戦いますが、これはどう考えても、生物の道に反する行為です。
知能の獲得を、真の意味で「進化」と呼べるようになりたいです。
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