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夢気球

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この曲の歌詞

とても好きな先生がいた 
教科書に載らないことを語ってくれた
本当に大切なものは数字では表せないと 
話してた姿が忘れられない
働き出して見た世界では 
数字はさながら神様だった
本を読み学ぶことも 笑顔を作ることも 
数字に結び付けられていた
疲れて歩く道で制服の集団を見た 
何かを訴えかけていた
雨の中 必死に声をあげる姿に 
高校時代を思い出し
自分でいられる時間は決して譲るまいと 
思い始めたそのとき
大きな車が泥水を浴びせて 
白い建物に消えていった
びしょぬれの制服に見向きもしない男 
それが先生だった
こんな車が夢気球 
夢を食って 食って 舞い上がる
そうさ これが夢気球 
あの人は夢気球に 夢をすりかえられた

とても好きな先生がいた 
言葉にならない苦しみを聴いてくれた
人は人 あまり焦らず 自分の歩幅で歩こうと 
言ってくれたことが忘れられない
やがて新しい4月が来たとき 
先生の姿はもうなかった
学校改善プランで 教師の入れ替えがあり 
どこかへ動かされたという
「さあこれできみたちの
来年の進学の道は大きく開かれました」
「本校にお迎えした新しい先生を
ご紹介いたします」
「余計なことは何も考えず 
とにかくついていきなさい」
私の中で 音もなく 
何かがひっそり閉じていった
「主賓」にされた先生が歓送迎会とやらに
タクシーで運ばれていく
こんな車が夢気球 
夢を食って 食って 膨れ上がる
そうさ これが夢気球 
あの人は夢気球に夢を取り上げられた

教室の窓から外を見た 
青空をすべて埋め尽くすように
数え切れないほどの気球がひとつ残らず
同じ方を向いて漂っていた
どこかの神社から 
戦闘機までがその列に加わった
こちらを見下ろす顔 「そうだ、あの顔は…..」 
そこで目が覚めた
恐いものはいつも 耳に心地よい名をまとい 
いつのまにかそこまで来ている
リトルボーイも そしてファットマンも 
ただの「ちび」や「ふとっちょ」じゃなかった
自分の足元を 時々確かめよう 
何だかふわふわしないか
ちょうど気球に そう気球の中で 
揺られているみたいに
誰かの思惑が 夢になりすまして 
今日も空を舞う
そこらじゅうに夢気球 
夢を食って 食って飛んでいく
いたるところ夢気球 
この気球は 風にのって 人をどこへ連れて行く
そこらじゅうに夢気球 いたるところ夢気球
そこらじゅうに夢気球 いたるところ夢気球

クレジット ORIGINAL

作詞
斉藤信幸
作曲
斉藤信幸
編曲
斉藤信幸

作品紹介

「夢気球」は、千葉県の教育広報です。
統廃合されていく学校の生徒たちが反対署名を集めたり、街頭で訴えたりしたことなどには一切触れず、「○○高校は生まれ変わります!みんなの夢 応援」などと、寝ぼけたことばかりが誰かの都合で書かれている、「広報」というより宣伝紙です。
県下全生徒に配布されますが、壮大な紙の無駄です。

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