昭平川の河童騒動
- フォーク
- 24 再生
この曲の歌詞
昭平川の河童騒動
昭平川に河童が出たって子供が言うもんだから
町中総出の大騒ぎ みんなとにかく川へ集まった
日が暮れる頃 川面にゆらゆらなにやら緑色の影
「出たぞ!」と誰かが叫ぶ そして一斉にシャッターの音
何だか気分はふわふわそわそわ じっとしている場合じゃねえ
手を合わせるもの 天を仰ぐもの 泣き出す奴まで出る始末
「こいつは間違いねえ 本物の河童だ!」
次の日にはもう屋台が並んだ 河童饅頭 河童煎餅
テレビ局が来たぞ! 週刊誌が来たぞ!
いろんな輩があとからあとから かっぱらいや酔っ払いまで
なんともめでたい話じゃないかい そうだろう
河童の棲む川 汚しちゃならんと始まるクリーンリバー運動
住民票まで交付され 晴れて名誉町民第一号
ところが肝心要の河童はさっぱりあれから見かけねえ
やっと出たかと思えばよく見りゃ破れた烏よけのネット
つついてみたら飛び出したのは ブラックバスとブルーギル
ばれたとばかりにすたこらすいすい 河童の正体枯れ尾花
こいつは驚いた! いっぱい食わされた!
次の日にはもうテレビと雑誌が 河童の真相すっぱ抜く
赤っ恥をかいた! どうしてくれようか!
こやつらそもそもよそ者じゃねえか こうなりゃまとめてぶっ殺せ!
なんとも恐ろしいことじゃないかい そうだろう
驚いたのはどじょっこふなっこ 人間てやつはわからねえ
よそから魚を連れてきたかと思えば次には皆殺し
自分で散々汚した川をきれいにしたのはいっときで
今じゃごみから放射能まで何でもかんでも垂れ流し
だからおいらは ときどきこうしてきゅうりを掠めにくるだけで
100年前から やつらの前には 怖くて姿を見せちゃいねえ
宿なし爺さんよ 悪いことは言わねえ
川で服なぞ洗っちゃいねえで とっととどこかへ行くがいい
間違われちまうぜ 今度はぬらりひょん
おっとおいらも長居をしすぎた 頭の皿が乾き出した
あばよ ねぐらへ帰るぜ ぽちゃりと 水音
わしが誰だか気がつかねえとは あいつもやきがまわったな
だけどあいつの言う通り 人間てやつぁ どこで迷ったか
振り出しからまた出直すのさ ほら こんな風にひと泣きしてよ
みる間に爺の顔がくしゃくしゃ そして おぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ
クレジット ORIGINAL
- 作詞
- 斉藤信幸
- 作曲
- 斉藤信幸
- 編曲
- 斉藤信幸
コメント2
コメントを読むには、ログインが必要です。