自転車の少年
- フォーク
- 28 再生
この曲の歌詞
自転車の少年
渋滞に巻き込まれ 進むことも戻ることもできず
まるで閉じ込められてしまったような私の窓の外を
見たことのあるような少年が自転車で過ぎていく
少し傾斜した道をものともせずにペダルを漕いでいく
そういえば子供の頃は どこへでも自転車ででかけた
10キロ離れた海へも 山を越えてあいつの家にも
疲れている暇はなかった 遊びながら休んでいた
信じ合える友がいた 次の日が待ち遠しかった
あの頃の自分は今どこに眠っているのだろう
たかが仕事なんかに押され 隅っこに追いやられて
心を震わせることはまだまだあるはずなのに
預けっぱなしのものをそろそろ返してもらおうか
成績はまあまあで 運動もそこそこ得意だった
野球とギターがとにかく何より好きでたまらなかった
卒業の寄せ書きにマジックで書いた「全力投球」
角張った下手な字にあの頃の気持ちがあふれていた
用件だけを伝えるメールには筆圧も癖もない
目も鼻もない口だけの のっぺらぼうと話すみたいだ
暮らしのためにしなければならないことはあるけれど
大事なものの順番 どこかで間違えていないか
思いがけずラジオからガロが歌う「時の魔法」
ギターの音もメロディーも 少しも色褪せないね
あの頃は良かったよ でも今も捨てたもんじゃないさ
大人になるのも悪くないよと 子供に語ってやりたい
クラクションの音で車が流れ出したことに気付く
動かないままの車の中でうとうとしていたらしい
遠ざかる自転車の少年が一瞬振り返る
息子に笑顔がよく似ている あの頃の私だった
クレジット ORIGINAL
- 作詞
- 齊藤信幸
- 作曲
- 齊藤信幸
- 編曲
- 齊藤信幸
コメント4
コメントを読むには、ログインが必要です。