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たまごやきの歌

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この曲の歌詞

たまごやきの歌

あなたが作ったたまごやき 懐かしい味って君が言う
実はたまごやきだけはわりと得意なんだ 昔よく作ったからね

昼休みまで待てずに 休み時間になると 
弁当箱を開けて10分で食えるだけ詰め込んだ
親を早く亡くしたものだから 俺の弁当はいつも 
おばあちゃんが作ってくれていた
別に特別なものが入っていたわけじゃない 
ソーセージ ハム 実はわりと好きだった梅干し それから 
秘伝の隠し味が効いている甘い甘いたまごやき 
俺はこいつがホント大好きでさ
入学式も卒業式も 誰も来なかった 
でも寂しいと思ったことは一度もなかった
バイトと奨学金で大学まで出してもらえて 
文句なんか言ったらバチがあたるよね
命も心も最後はみんな 結局金の話にしてしまう政治家
才能といえば言われた通り 忠実にしゃべり笑うだけのタレント
幸せを運んでいるのは 決してこういうやつらじゃない 
みんなあの頃に学んだ

ねえ ごはんはまだだっけ お腹がすいたね 
テレビを見ていたおばあちゃんが遠慮がちにつぶやく
さっき食べたばかりだって言うと そう、そうだったねって 
おばあちゃんはさびしそうにうつむく
お腹がすいてるなら たまごやきでも作ろうか 
俺がそう言うとおばあちゃんは子供みたいに笑うんだ
俺は卵を割る おばあちゃんはまたテレビへと戻る 
部屋に甘い香りが漂う
だけど たまごやきができるころには おばあちゃんは 
もうさっきの会話はすっかり忘れてしまっていてさ
適当なものを混ぜて作った妙なたまごやきは 
たいてい最後は自分で食べる破目になった
そんなことが続くうちに いつか俺のたまごやきの味は進化を遂げて
気がつけば あの頃の弁当のたまごやきと同じ味になっていた
不思議だね 大切なことは こうして伝わっていく 
たまごを混ぜながら 悟った

おばあちゃんを送った日 俺は正座をしたまま 
に囲まれた写真に思い切り両手を合わせて
心の中で何度も何度も ありがとうって叫んだ 
おばあちゃんの顔がにじんでた
有名人にも金持ちにもえらくもならないけど 
あんたがいてよかったって誰かに言ってもらえる
そんなやつにはなるからってそっと誓った 
おばあちゃんの顔が笑ってた
黙って話を聞いてた君は 私ねって何か言いかけて
流しでフライパンを洗いだす 君の声に水の音が重なる
今何て言ったのってきくと 君はからかうような目で 
なんでもないよって 笑った

クレジット ORIGINAL

作詞
齊藤信幸
作曲
齊藤信幸
編曲
齊藤信幸

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