旅立ち
- フォーク
- 96 再生
この曲の歌詞
「旅立ち」 作詞:masakazu
芽吹いた若葉の瑞々しさに 春の息吹きを柔らかく感じる
少し前を歩く君の黒髪に 桜の花びらが一ひら舞い降りた
学校までの坂道を 息を切らして駆け登る
朝の日差しが眩しくて 君の瞳が眩しくて
教室の窓を全て開け放ち 風を招いて遠く海を眺めた
湧き上がる君へのこの思い 胸にしまって「さよなら」と呟く
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菜の花畑を飛び交う蝶は 辛い冬を乗り越えて
旅立つ僕らを励ますように 青空高く舞い上がる
文芸部の扉を ドキドキしながら開けてみる
部屋の香りが懐かしく 君の笑顔を思い出す
原稿用紙が置かれている机 書かれた言葉の一つ一つに
大きな文字で明日の夢を 語りかける君の癖文字
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卒業式の始まりを告げる アナウンスの声も少し震えてた
横に立つ教師の背広姿に 思い出達がしがみついている
形だけの式だよと 笑っていた友の
振り返った涙目に 僕もつられて涙する
卒業式もようやく終わり 後輩の手を繋いだアーチをくぐった
喜びも悲しみもここに置いて行く 明日からの自分は新しい日記帳
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君との出会いは秋の文化祭 初めて書いた詩を見ていた
とても素敵な作品ですねと 穏やかな声で語りかけて来た
長い黒髪が笑うたびに 揺れて爽やかな君を意識した
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君との気まずさはクリスマスイブのこと 貧しくてプレゼントが買えなかった僕は
誘われたパーティに行けなかった その夜は一人で星空を眺めてた
翌日君に何も言えなかった 君は目を伏せて通り過ぎた
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卒業する日の午後の船で 生まれたこの島を旅立つなんて
思っただけでも寂し過ぎて 教師だけに話しておいた
故郷を離れて遠く暮らす事は 故郷を捨てたわけじゃない
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この島を旅立つ時が近づいて 小さな鞄一つで船に乗る
甲板に一人立ち潮の香りに包まれる 育ったこの街を心に描いた
岸壁には友がいた 皆がそろって見送りに
人ごみの中の君は 寂しそうにうつむいて
慌てて船を駆け降りて 君の前に作り笑いで立った
「何も言わないで、行くのですね」と 一冊のノートを「読んでね」と差し出した
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やがて辛い別れの時が来た ドラが鳴り響き汽笛が幕を引く
友の持つ紙テープの先を受け取る 一人一人の思い出と向き合って
船は静かに動き出す テープの重さは過ぎし日々
テープが伸びて泣き叫ぶ 人の絆を引き裂いて
切れたテープの空しさに 皆に向かって必死で手を振る
友の叫び声が風の中に聞こえる 頑張れよいつまでもこの島を忘れるな
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船足は早く海の色が変わる 島影が遠く薄く見えなくなる
彼女に手渡されたノートを開く 好きな詩人の作品が書かれてた
彼女の作った素直な詩が 大きな文字で書かれている
半分以降は空白で 「ここから先は、貴方が書いて」
彼女の優しさに涙が溢れた 何も言えなかった自分が情けない
新しい人生の始まりは 白紙で良いと強がってみても
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季節は移ろい時は過ぎ去る 思い出のノートは本棚の隅に
あれから私は変わってしまった 世間の荒波に抗う力無く
いつまでも変わらない 青いインクの青春の詩(うた)
心に秘めた情熱 遥か輝く星空
過ぎ去った日々を振り返り 自分の足跡を確かめ頷く
頼りなく曲がった道だけど 一歩づづ明日に向かって歩いてる
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クレジット ORIGINAL
- 作詞
- masakazu
- 作曲
- masakazu
- 編曲
- masakazu
作品紹介
千春さんの「旅立ち」ではありません。紛らわしいタイトルですみません。
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遠い昔の3月1日、故郷の島の高校を卒業しました。
その当時、色々な事情があり、高校時代は、家族と離れて叔父の家に下宿して生活しました。
家族は、私が高校へ入学する少し前に、父の待つ東海地方の都市へ、引っ越して行きました。
高校生活は、寂しさもあまり感じず、多くの友に囲まれ、楽しく過ごす事が出来ました。
そして、思い出深い三年間を胸にしまって、卒業式を終えて、その日の午後の船で島を離れました。
それらの事を歌にしました。
(詞は三部構成になっています。「卒業式」「彼女の事」「船での別れ」)
「故郷を離れて遠く暮らす事は、故郷を捨てたわけでない」
島に就職先があるのなら、皆、島に残るでしょう。
就職先を求めて、泣く泣く都会へ出て行くのです。
故郷へ、再び帰れる日を夢見て。
14分程の長い曲です。
暇だったら、歌詞でも見ながら聞いて下さい。
以前、MySoundで公開した曲です。
あまりの長さに、公開を躊躇していた私の背中を、強く押し出してくれた屋根雪さんに、深く感謝します。
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